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2023.11.27

ポケモンが京菓子に!四季折々に“旬”のポケモンを愛でて味わって―京都・七條甘春堂で販売中

京都で慶応元年(1865年)から続く老舗京菓子店の七條甘春堂かんしゅんどう(京都市東山区)が、ポケモンをモチーフにしたお菓子を販売する。ピカチュウをかたどった生菓子など3種類で、見て楽しく、味わって楽しい一品だ。

「普段は子ども連れでお店に来ていただける方は少ない。これを機に、京菓子の魅力を広く伝えたい」と、今回の企画を推進した同店取締役の木ノ下大輔さん(37)は話す。これまでも店頭で京菓子作りの体験教室を開催するなど身近に感じてもらう工夫を続けており、実際に味わってもらう機会を増やしたいと考えている。

初回の販売日だった11月4日、京都本店には朝から100人ほどが店頭に列を作ったという。お気に入りのポケモンのぬいぐるみを手に並ぶ子どもの姿もあり、掲出したポスターを見て外国人観光客の問い合わせも寄せられている。

生菓子、干菓子など3種類…生菓子は28日に店頭で限定販売

「造形に自由度がある」生菓子はピカチュウなど4種類。注目はウリムーで、伝統的なお菓子の「の子餅」によく似る。亥の子餅は、「亥の月最初の亥の日の亥の刻に餅を食べると万病を除く」という風習にちなんだもので、平安時代には宮中行事の一つとして食べられていた。また、「亥は火難を逃れる」という信仰から、この日に火鉢やこたつを出す習わしもあり、茶の湯の世界でも「炉開き」を行い、茶席菓子として亥の子餅が用いられる。そうした季節にぴったりな商品だ。

「季節の行事と和菓子は結びつきがあり、店頭に並ぶお菓子で『そうか、もうこの季節か』と感じていただくこともあります。古くから続く行事について知るきっかけにもなれば」と大輔さんは考えている。

※生菓子は11月28日に京都本店と北千住マルイ店(東京都足立区)で限定販売する。販売方法の詳細は特設ページ(https://7jyo-kansyundo.co.jp/pages/pokemonkyogashi)で確認できる。

麩焼き煎餅と干菓子はオンラインでも

麩焼ふや煎餅せんべいは、優しい口溶けが魅力の甘い煎餅で、ピカチュウ、キュウコン、ホウオウの3枚入り。一枚一枚職人が手描きしているという。

四国の和三盆糖を使った干菓子は、秋の野に遊ぶピカチュウを表現した。製造を統括した専務取締役の木ノ下晃帆さん(32)は、「木型も一から作りました。手彫りなので、よく見ると少しずつ表情が違うんですよ」と話す。

今後も、冬、春、夏と販売を企画中で、それぞれの季節の行事や素材をいかしたポケモンが登場する予定だ。パッケージもかわいらしく、「大切に取っておきたい」という気持ちにもなるが、大輔さんは「やはり食べて『おいしい』と言っていただけるのがうれしい。ぜひ味わってください」と話している。

※麩焼き煎餅と干菓子はオンラインと店頭で販売中。28日以降は、京都本店、北千住マルイ店のほか、直営店2店舗(ジェイアール京都伊勢丹店、伏見大手筋店)でも販売する。

生菓子(4個入り)は2916円、麩焼煎餅(3枚入り)1728円、干菓子2160円。詳細は七條甘春堂のホームページ(https://7jyo-kansyundo.co.jp/)で。

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