
広報大使
高橋一生さんが
特別展「運慶」の広報大使に就任!
様々なメディアを通して、
本展の魅力をお伝えします。
高橋一生|プロフィール
1980年東京都生まれ。数多くのドラマ、映画、舞台などで幅広く活躍。舞台 NODA・MAP『フェイクスピア』で第29回読売演劇大賞 最優秀男優賞を受賞。主演映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が公開中のほか、連続ドラマW『1972 渚の螢火』(WOWOW)が今秋放送予定。
コメント
昨年、縁あって奈良の法隆寺でお仕事をさせて頂いたことをきっかけに、法隆寺周辺から天川まで、時間の許す限り周らせて頂きました。前々から訪れたかった、自分にとってはじめての奈良。日本最初の都と云われるその場所に、この国の原初の一姿を見た感覚がありました。当時の日本が置かれていた隣の国々との関係を含め、そこから日本が島国としての独自性を如何にして昇華させていったのか、様々な思いを馳せました。
和様建築の傑作と云われる興福寺北円堂と、そこに安置される仏像、そして仏師である運慶に焦点を当てた特別展の大使としてのお仕事に、お声掛け頂けたことを嬉しく思います。これまでで実際に見た運慶作の仏像は興福寺1300年記念展示、15年ほど前の釈迦如来像頭部のみだったと記憶しています。また再び縁が巡り、運慶作品と向き合えること、有り難く思います。
釈迦の入滅から2000年後。二つの時代を経た三番目の時代。仏教の世界では1万年続くとされた末法の世。興福寺が創建された奈良時代は飢饉や伝染病が蔓延し、運慶ら奈良仏師達がノミを振るったかの時代は、戦乱に明け暮れていたと聞きます。これまでよりも多くの人々に向け、新しい救済を形として示した運慶の写実と抽象、虚と実を自在に行き来する手腕と感性、最後まで変わり続けた在り方、そこから生み出された像の数々は、ある種現代も尚続く末法の世とそれを生きる私に、何かをもたらしてくれるのではないか。今から期待が膨らむばかりです。
音声ガイド
高橋一生さん
本展広報大使を務める高橋一生さんが音声ガイドも担当。ナレーションや朗読など、声の仕事にも定評のある高橋さんが、本展の魅力を紐解き、時を越えて再現された運慶の祈りの空間へと誘います。目だけでなく耳でも、特別な空間をご堪能ください。