開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」

みどころ

華やかな障壁画100面、一挙公開

大覚寺には安土桃山~江戸時代に制作された約240面におよぶ襖絵や障子絵などの障壁画が伝来しており、これらは一括して重要文化財に指定されています(重文指定116面、附122面)。現在14か年にわたる大修理の途中ですが、本展では修理を終えたものを中心に、前後期併せて123面(前期100面、後期102面)を展示します。

歴代天皇による優美な書の数々

鎌倉時代後期、天皇家が2つに分かれた際の大覚寺統(だいかくじとう)(後の南朝)の本拠となった大覚寺。その中興(ちゅうこう)の祖である後宇多法皇(ごうだほうおう)(1267-1324)をはじめ、ゆかりの深い歴代天皇の書(宸翰(しんかん))をご紹介します。

天皇家ゆかりの「五大明王像」初めて5体そろって東京に登場

平安時代後期の仏像の最高傑作のひとつである、明円作「五大明王像」(本尊)を、初めて5体そろって東京で公開します。

非公開「正寝殿(しょうしんでん) 御冠(おかんむり)()」を会場内に再現

通常非公開の重要文化財「正寝殿(しょうしんでん)客殿(きゃくでん))」のうち、歴代門跡の執務室であった「御冠(おかんむり)()」を展示室内に再現します。ここは後宇多法皇が院政を敷き、元中9年(明徳3年、1392)には南北朝講和の舞台になったとも伝えられています。

障壁画の展示空間(イメージ)