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2020.2.15

古典文化が一堂に 「日本博」オープニングセレモニー記者会見

記者会見で記念撮影する(左から)桐竹勘十郎さん、尾上紫さん、尾上菊之助さん、観世清和さん(14日、東京都渋谷区の国立能楽堂で)=関口寛人撮影

※2020年3月10日更新

文化庁は10日、日本博オープニング・セレモニーの生放送でのテレビ中継を中止すると発表しました。当日予定していた実演はスタッフのみで収録し、後日発信するとしています。

※2020年3月2日更新

新型コロナウイルス感染症拡大のリスクを低減する観点から、3月14日(土)の日本博オープニング・セレモニーは無観客で実施し、東京国立博物館内および上野恩賜公園竹の台広場での開催を予定していたライブ・ビューイングも中止となりました。オープニング・セレモニーの様子は、テレビ中継でご覧いただけます。
【テレビ中継のご案内】
生中継!日本博オープニング・セレモニー
日時 3月14日(土)18:00~19:24
放送局 BS日テレ
https://www.bs4.jp/nihonhaku/

日本芸術文化振興会などは14日、東京都渋谷区の国立能楽堂で記者会見を開き、政府が東京五輪・パラリンピックに合わせて開く文化芸術の祭典「日本博」のオープニング・セレモニーと、特別展「体感!日本の伝統芸能」の概要を発表した。

セレモニーは3月14日、東京都台東区の東京国立博物館の野外特設舞台で開催。アイヌ古式舞踊、ミュージカル「刀剣乱舞」の実演もある式典に続き、能、歌舞伎、文楽、邦楽などの芸能が次々に披露される記念公演「月雪花つきゆきはなにあそぶ」が開かれる。雨天時は屋内で行う。

会見は能舞台で行われ、能楽師の観世清和さんらセレモニーの出演者4人が和装で登場。清和さんは「日本の古典文化が一堂に会する催しになる。古典文化の底力に触れていただきたい」と語った。

記者の質問に答える観世清和さん

特別展は、文化庁、宮内庁、読売新聞社が官民連携で推進する「紡ぐプロジェクト」の一環として企画され、3月10日~5月24日に同館で開かれる。

13分野から80人以上が演奏・舞などを披露

14日に日本芸術文化振興会などが発表した「日本博」のオープニング・セレモニーと特別展「体感!日本の伝統芸能」は、総合テーマ「日本人と自然」を踏まえて多彩な芸能文化の魅力を発信する。

いずれも東京国立博物館(東京都台東区)が会場となり、セレモニーは3月14日午後6時に開演。本館の前庭に大小三つの舞台が特設され、13分野の80人以上が演奏や舞などを披露する。本館の壁面には、演目に合わせて月、雪といった自然の美をイメージしたデジタルアートが映し出され、華やかな舞台に彩りを添える。

記念公演への抱負を述べる尾上菊之助さん

文楽では「団子売だんごうり」を上演。人形遣いの桐竹勘十郎さんは「海外から来られる方にも日本文化を知っていただく良い機会にしたい」と抱負を語った。歌舞伎「石橋しゃっきょう」で獅子の精を勤める尾上菊之助さんは「皆さんと共に参加できることをうれしく思う」、「鷺娘さぎむすめ」を踊る日本舞踊家の尾上ゆかりさんは「(デジタルアートの)新しい演出を皆さんと一緒に楽しみたい」と笑顔を見せた。

オープニング・セレモニーの演目

記念式典
アイヌ古式舞踊 鶴の踊り
ミュージカル『刀剣乱舞』

記念公演
雅楽 盤渉調調子
日本舞踊 鷺娘
胡弓 雪
声明 散華
能 羽衣
尺八 寒月
文楽 団子売
篠笛 (未定)
琉球古典音楽 伊集早作田節
合唱 越天楽~花
歌舞伎 石橋

特別展「体感!日本の伝統芸能」 デモンストレーションも開催

特別展は同館の表慶館で開かれ、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている伝統芸能を紹介。歌舞伎、文楽、能楽、組踊くみおどり、雅楽の5章構成で、それぞれの展示室には舞台をしつらえ、歌舞伎「義経千本桜」、能「井筒」など名作を再現する趣向を凝らす。各分野の第一線で活躍する専門家によるデモンストレーションも定期的に行われる。会期は3月10日から5月24日まで。

デモンストレーションなど3月のイベント予定は公式サイトで紹介しています

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/dentou2020/

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