2021.1.25

【養成事業50年】修了生・中村好蝶インタビュー あこがれた歌舞伎の世界へ

歌舞伎俳優研修22期生を修了、2017年から中村時蔵さんの門下で歌舞伎俳優の修業にいそしむ中村好蝶よしちょうさんに、当時の思い出を語ってもらった。

山形県酒田市出身。父は漁師、母は保険の外交員で歌舞伎とは無縁の家庭だったが、祖母の影響で幼いころから踊りを習い、小学生で地元酒田の黒森歌舞伎に出会う。「荒事の豪快さや悪役の恐ろしさが印象に残っています」

歌舞伎の印象が忘れられず、エンジニアを目指して進学した高等専門学校を3年で中退、「色々な科目を勉強できる」と、踊りの師匠から聞いた国立劇場の歌舞伎俳優研修に応募した。同期は9人。朝10時から夕刻までみっちりと実技指導、講義を受けた後は居残って夜8時までとんぼ(宙返り)を復習したり、自宅でセリフを覚えたり、ともに修業に励んだ。

「研修当時は毎日がめまぐるしかったけれど、今は学んだことすべてが、日々生きています。今の私があるのは、この制度のおかげ」。芝居の中で存在感ある脇役をめざし奮闘中だ。

師匠の時蔵さんのインタビューはこちら

(2020年11月8日付読売新聞朝刊より掲載、一部加筆)

Share

0%

関連記事Related articles

編集部からFrom the Editor

一覧ページへ