2020.11.9

【唐船・南蛮船図屏風で探せ!】⑥檻の中の動物はネコ?それともタヌキ?

TSUMUGU Galleryで公開中の「唐船とうせん南蛮船なんばんせん屏風びょうぶ」(九州国立博物館蔵)から気になるキャラクターを探すシリーズの6回目は、またまた動物が登場です!

檻の中にいるこの動物は…

木製のおりに入れられた小動物を、子どもたちが珍しそうにのぞき込んでいます。 尻尾の生えたモフモフした動物はネコなのか、それともタヌキなのか……屏風の中から探してみましょう!

 

左右の屏風のうち、左隻で探せ!

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/gallery/tousen_saseki_photo.html

 

 

答えはこのページの下方にあります↓↓

 

 

 

 

 

今回は左隻の第6扇下方あたりです。見つかりましたか?

唐船・南蛮船図屏風(左隻)より

今回の動物について、 動物生態学者の山根明弘・西南学院大学教授は「座っているポーズは確かにネコのようではありますが、確実にネコだとは断定できません。横に伸びるひげや、三角のとがった耳といったネコらしい特徴が描かれていないからです」と指摘します。

その上で、山根教授は「もしこの動物がネコであれば『三毛猫』です。しかも、長毛型の遺伝子を持っています」と話します。

動物遺伝学者の故・野沢謙氏の研究によると、三毛猫の毛色のひとつ、オレンジ(茶)の毛色の遺伝子が日本の絵画に見られるようになったのは室町時代の頃。それ以前の日本のネコは、大体が黒猫か白黒ブチだったのに対し、中国の絵画では、オレンジの毛を持ったネコは隋の時代から出てくるそうです。

同様に、長毛の遺伝子が日本に見られるようになったのも室町の頃で、中国では隋や唐の時代から絵画に長毛種は見られているそう。絵画に描かれた動物の歴史をたどるのも興味深いですね。

展覧会でもチェック!

「唐船・南蛮船図屏風」は、東京・上野の東京国立博物館での特別展「桃山―天下人の100年」でご覧いただけます。開催概要はこちら

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