2020.1.7

【修理リポート】「二間観音」修理終える 東寺に返却へ

修理が完了した東寺所蔵の「二間観音」(12月12日、京都国立博物館で)=野本裕人撮影

文化庁、宮内庁、読売新聞社が推進する「紡ぐプロジェクト」の文化財修理事業で、京都・東寺所蔵の重要文化財「木造観音菩薩ぼさつ梵天ぼんてん・帝釈天立像りゅうぞう二間ふたま観音)」の修理が完了し、作業施設がある京都国立博物館(京都市東山区)で関係者が確認した。12月中に、東寺に返却された。

二間観音は鎌倉時代の三尊像で、いずれも高さ20センチほど。天皇の仏事の本尊と伝えられ、宮中清涼殿の二間に安置されてきたが、室町時代に東寺に移された。

修理は5月に始まり、衣に施された截金きりかね文様や台座の彩色の浮き上がった部分をニカワで接着し、付着したすすを除去するなどした。東寺の新見康子・文化財保護課長は「高い技術によって修理していただき、より明るい姿になりました」と喜んでいた。

紡ぐプロジェクトで修理が完了した文化財は初めて。

(2019年12月13日読売新聞朝刊より掲載)

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