2021.3.23

国宝・九体阿弥陀の中尊、修理完了~紡ぐの修理助成

修理が終わった「木造阿弥陀如来坐像」の中尊=文化庁提供(奈良市の奈良国立博物館で)

文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の文化財修理助成事業で、浄瑠璃寺(京都府木津川市)所蔵の国宝「木造もくぞう阿弥陀あみだ如来にょらい坐像ざぞう」(九体阿弥陀)の「中尊」の修理が完了し、3月18日、奈良国立博物館(奈良市)の文化財保存修理所で関係者に報告された。

「木造阿弥陀如来坐像」は、浄瑠璃寺の本堂に並ぶ9体の仏像で、その中心に高さ2.2メートルの中尊が鎮座する。平安時代後期に作られたとされ、貴族たちの間で流行した浄土信仰の様子を今に伝える。

修理した箇所の説明を受ける浄瑠璃寺の佐伯功勝住職(右)=文化庁提供

前回の修理から100年以上がたち、漆地に金箔きんぱくを貼った「漆箔しっぱく」が、頬の部分などで浮き上がっていた。

昨年6月に始まった修理では、アクリル樹脂を使い、浮き上がった箇所を元に戻す作業などを実施。ぐらつきがみられた左の手首も固定した。

中尊は今年夏頃に本堂に搬入される予定で、2022年度に9体全ての修理が完了する。

(2021年3月19日読売新聞より掲載)

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