2021.1.11

【21年度修理品から④】仏師、卓越の技 三つの木造坐像

重要文化財 木造もくぞう如意輪にょいりん観音かんのん坐像ざぞう 木造阿弥陀あみだ如来にょらい坐像 木造金剛こんごう薩埵さった坐像 (京都・随心院蔵)

木造如意輪観音坐像(随心院蔵) 写真提供:文化庁
■ 伸びやかな手足

小野小町ゆかりの寺として知られる随心院。その本尊である秘仏「木造如意輪観音坐像」は、2020年9月に重要文化財に指定された。

威厳のある顔立ちや伸びやかな手足の表現が特徴で、作者は明らかではないが、運慶らが属した慶派の仏師が制作したと考えられている。

木造阿弥陀如来坐像(随心院蔵)

穏やかで上品な顔立ちの「木造阿弥陀如来坐像」も含め、仏師たちの卓越した技術と表現力を今に伝える。

木造金剛薩埵坐像(随心院蔵)

「木造金剛薩埵坐像」は、像の内部に書かれた銘文から、運慶と並ぶ仏師・快慶の作であることが分かっている。その表情からは、快慶らしい理知的な雰囲気が漂う。

■解体 接合強める

表面漆箔うるしはく剥落はくらくが進行中で、過去の修理で施された古色の変色が見られる。各1年、計3年で修理する。

特に文化財として初の本格修理となる如意輪観音坐像は来年度に実施し、腕などの一部をいったん解体して接合を強固にする。

(2021年1月7日読売新聞より掲載)

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