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2020.8.11

「花のピカソ」草月流初代家元の特別展が京都で開催中

勅使河原蒼風を「花のピカソ」と評したタイム誌
米誌タイムから「花のピカソ」と評され、「いけばな」を大きく革新させたいけばな草月流初代家元の勅使河原てしがはら蒼風そうふう(1900~1979)の軌跡と作品を紹介する特別企画展「勅使河原蒼風『花のピカソ』と呼ばれた男」が、京都市下京区の草月WESTで開催されている。
いけばな草月流初代家元の勅使河原蒼風

蒼風は、華道家・勅使河原久次の長男として明治33年(1900年)に誕生。幼いころからいけばなの指導を受け、卓越した才能を発揮して注目を集めたが、型通りにいけるそれまでのいけばなに疑問を抱き、父と決裂。自由な表現を求めて昭和2年(1927年)に草月流を創流し、その軽快でモダンな花が評判となり、広く知られるようになった。

終戦後も欧米各地で展覧会やデモンストレーションを精力的に開催。いけばなを世界的な文化に高め、フランスの芸術文化勲章、レジオン・ドヌール勲章、芸術選奨を受賞したほか、いけばな以外にも彫刻、絵画、書と幅広く創作活動を行った。

勅使河原蒼風「ヤオヨロズのカミガミ」

今回の展覧会では、木彫りや書など蒼風の作品約20点が中心で、勅使河原茜・現家元による蒼風いけばなの再現作品も展示されている。

勅使河原茜家元作品 日立製作所デジタルハイビジョン“Wooo” TVCM「赤い花」編

展示は8月16日まで。午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。新型コロナウイルス対策としてマスク着用が必要で、混雑緩和のため入場制限を行う場合がある。入場料は一般300円など。

公式サイトはこちら

https://www.sogetsu.or.jp/events/hq-org/127283/


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