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2020.7.20

能、文楽…「月」テーマに夢の競演~日本博特別公演から<3>

能「羽衣」~観世清和

シテ/天人=観世清和、ワキ/漁夫白龍=福王和幸、ワキツレ/漁夫=村瀬慧、矢野昌平
笛=松田弘之 小鼓=大倉源次郎 大鼓=亀井広忠 太鼓=林雄一郎
後見=武田宗和、坂口貴信、観世三郎太
地謡=観世銕之丞、山階彌右衛門、上田公威、藤波重彦、角幸二郎、谷本健吾、川口晃平、関根祥丸

尺八「寒月」~ジョン・海山・ネプチューン

<ネプチューンさんのコメント>

――公演に参加しての感想や、共演によって得たものは?

「今回の公演に招かれ、尺八のソロ演奏を行えたことを光栄に思います。多くの素晴らしい芸術家が一堂に会し、とても刺激を受けました。幅広い分野の日本の伝統芸能と共演できる機会がもっとあればと願っています」

――プロジェクションマッピングなど、デジタルアートとの共演をどう感じましたか?

「普段、私は演奏の際に特別な照明の演出をすることは好きではありません。音楽はそれだけでも十分楽しめると思われるからです。しかし今回のデジタルアートはとても美しく、芸術的で、音楽の本質をより強調していたと思います。今回のような演技と演出は、日本の伝統芸能への興味をかき立てることでしょう」

――日本の伝統芸能の魅力とは?

「尺八は、日本の伝統芸能のなかでも特に、簡素で繊細な音楽です。そこには、短歌のように、より少なく表現し作品の余白を鑑賞するという、日本人ならではの価値観が投影されています」

――海外の方に、どう伝えたいですか。

「今回のプログラムは、伝統芸能に対する一般的な関心を、驚くほどの多彩さと優れたパフォーマンス、素晴らしい舞台演出によって喚起しました。このほか講義やデモンストレーションもまた海外の人の関心を呼ぶと思います。世界の音楽は知れば知るほど、興味がわいてきます」

文楽「団子売」~豊竹呂太夫、鶴澤清介、桐竹勘十郎

人形/杵造=桐竹勘十郎、同/お臼=吉田勘彌、吉田簑一郎、吉田簑紫郎、
吉田簑太郎、桐竹勘次郎、桐竹勘介、吉田簑之、桐竹勘昇
浄瑠璃=豊竹呂太夫、豊竹希太夫、豊竹亘太夫
三味線=鶴澤清介、鶴澤清丈、鶴澤清公

篠笛「月」~福原徹彦

日本博YouTubeの特別公演の動画はこちら↓

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