2020.7.30

伝統を彩るデジタルアート~特別公演の舞台裏を語る<2>

今回の日本博特別公演では、優雅な舞や趣ある演奏の背景を、最先端のプロジェクションマッピングが彩った。

特別公演の空間演出を担当した(左から)谷川じゅんじさん、WOWの於保浩介さん、阿部伸吾さん、安斉史人さん(東京都内で)

映像制作を担当したのは、海外にも拠点を置くビジュアルデザインスタジオ「WOW」。チーフ・クリエイティブ・ディレクターの於保おほ浩介さんは「今回の催しは、いわば最高級の幕の内弁当。映像は素晴らしい素材をつなぐ役割ができればと考えた」と振り返る。

準備にあたり、実際に歌舞伎や文楽などの公演に足を運んだ。「日常に様々なエンターテインメントがある現代では、デジタルアートを活用すればもっと観客の皆さんを驚かせたり、楽しんでもらえたりする可能性もある」と感じたという。

出演者も新しい表現に前向きで、リハーサルから本番までの間に、映像が映し出される位置に移動して舞うよう振り付けを変更した演目もあった。「どこを切り取っても絵になるように」という狙い通りだった。

空間演出を担当した谷川じゅんじさんは、「数百年前から受け継がれているということは、それ自体が唯一無二のもの。次世代へつなぐためのタネをまきたい」と話す。「もともとは東京国立博物館の前で披露する予定だった。ぜひ世界の人に見てもらって、新たな『東京らしい風景』を残したい」と願っている。

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