2020.7.24

「現代の感覚も大切に」演出の大和田氏~特別公演の舞台裏を語る<1>

「日本には、こんなにいろいろな音楽があるんだ」。日本博特別公演の構成・演出を担当した日本芸術文化振興会の大和田文雄理事は、舞台稽古で改めて実感したと語る。

演出を手がけた日本芸術文化振興会の大和田文雄理事

伝統芸能を短い時間で次から次へと上演し、舞や声や音の技芸わざに注目を集めるため、物語を捨象し、「音楽を通して全体の流れを作ろうとした」。雅楽や声明などの中に合唱も盛り込むことに、合わないのではとの懸念の声もあったが、浮いた感じはしなかったのではないか、という。「外国から伝わったものを消化するのも日本の文化ですから」

デジタルアートの演出については、歌舞伎に長く携わってきた者として、雪がしんしんと降るべき場面で、吹雪にしか見えないということもあった。だが、「そこは現代アートに携わる人たちの感覚を大事にした。両者がそれぞれに考え、そこで新しい何かが生まれるのを見てみたかった」。

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