2019.11.11

MOA 美術館 リニューアル3周年記念特別展「仁清 金と銀」

MOA 美術館(静岡県熱海市)では、リニューアル3周年記念特別展「仁清 金と銀」を開催中です。

野々村仁清にんせい(生没年不詳)は、正保4年(1647年)頃、京都・仁和寺にんなじ門前に御室窯おむろがまを開きました。巧みなロクロの技術と華麗な上絵付うわえつけ、優美な造形性によって、仁清のやきものは当時の公家や武家などに愛好されました。

この展覧会では、御室窯における作風の展開をたどりつつ、多岐にわたる作例の中でも、特に金や銀を使用した色絵陶器を中心に展観します。また、京極家伝来の色絵茶壺ちゃつぼを取り上げ、その図柄と共通する屏風びょうぶや工芸を併せて展観し、絵画や意匠との関連性を探ります。

国宝 色絵藤花文茶壺
国宝 色絵藤花文茶壺 MOA美術館

均等に薄くき上げられた真壷まつぼが端正な姿を見せ、仁清の色絵茶壺の中でも最高傑作と言われている。口から胴裾まで白濁釉はくだくゆうが掛けられるが、釉際のやや上まではさらに白く、下地に白泥が塗り詰められている。上方で螺旋らせん状に絡まった赤いつるから放射状に藤の花が垂れ下がるため、どこから見ても構図に破綻がない。花穂かすいは、金の縁取りの赤、赤い縁取りの銀、赤い縁取りの紫の3種で表現され、緑の葉には一枚一枚葉脈を施している。銀の花穂のいくつかは周囲を茶色くにじませている。胴裾から底にかけては土見せで、平らな底の裏に小判枠の大印がされている。

重要文化財 色絵金銀菱文重茶碗
重要文化財 色絵金銀菱文重茶碗 MOA美術館

この茶碗は、宗和の依頼によって東福門院(後水尾天皇の中宮、徳川二代将軍秀忠の娘)への献上品として制作されたものと伝わる。銀菱文の碗に金菱文のわんがすっぽりと収まる”入れ子”の茶碗で、轆轤ろくろの名手と称される仁清ならではの薄い作りで、胴にわずかにふくらみをもたせた端正な姿にき上げている。口縁部は金と赤の彩色で縁取り、それを際だたせるためか、見込み全面に仁清独特の漆黒釉しっこくゆうを塗りまわしている。外面には、白化粧地を効果的に残しながら、赤で縁取った金・銀の菱繋ひしつなぎ文と意匠化された蓮弁れんべん文をめぐらし、斬新な装飾に仕立てている。それぞれの高台の土見つちみは透明釉で覆われ、高台内に「仁清」の小判形の小印がされている。後に土井相模守から山澄力蔵を経て、平瀬家より益田鈍翁に転伝された。『大正名器鑑』所載。

(MOA美術館公式サイトから)

展覧会サイト

開催概要

日程

2019.11.1〜2019.12.8

会場

MOA美術館
静岡県熱海市桃山町26-2

料金

一般 1600円 (1300円)
高大生 1000円 (700円)
中学生以下 無料
シニア割引 1400円
障害者割引 800円

※ ( )内は10名以上の団体料金
※ 各種割引の併用はできません。
※ 高大生の方は入館の際、身分を証明できるものをご提示ください。
※ シニア割引の適用は65歳以上となります。(証明できるものをご提示ください)
※ 障害者割引の適用は障害のある方とその付添者1名となります。(証明できるものをご提示ください)

休館日

木曜日(祝・休日の場合は開館)
展示替え日

開館時間

9:30 a.m. - 4:30 p.m. (最終入館は4:00 p.m.まで)

お問い合わせ

Tel. 0557-84-2511(代表)
Fax. 0557-84-2570

Share

0%

関連記事Related articles

編集部からFrom the Editor

一覧ページへ