2019.10.1

宮内庁三の丸尚蔵館 大礼―慶祝のかたち

松岡映丘「富嶽茶園」 1928年(昭和3年) 静岡県茶業組合連合会議所より献上 第1期(9月21日~10月27日)

今年の5月、令和の御代みよが幕を開けました。御即位に関する一連の儀式はまとめて、大礼たいれいと呼ばれています。

1915 年(大正4年)と 1928 年(昭和3年)に行われた大礼に際しては、儀式の調度が新たに製作され、また御即位をお祝いするため各方面から献上品が寄せられるなど,大礼ゆかりの様々な美術品が皇室に伝えられました。本展では、当館が所蔵するこれらの慶祝の意のもとに製作された品々の中から、その当時の美術の特質や時代の様子を伝える作品、そして御即位にちなんで鳳凰ほうおうや菊、桐をはじめとする吉祥きっしょうのモチーフが表された作品を紹介します。

大正度の大礼は、近代に入って制度として整えられた後、国家的行事として行われた初めての大礼で、その内容は、以後の大礼の基本となりました。全国各地で奉祝行事が催され、多くのお祝いの品が寄せられました。そして、昭和度の大礼は、大正度の内容を引き継ぐ形で行われましたが、関東大震災から5年を経て、復興の時期とも重なりました。帝都復興の様子は、献上の屏風びょうぶにも描かれ、新たな時代への大きな期待に満ちています。また、外国との交際が一層深まったことを反映して、各国から贈進品がもたらされたことは、この時の大きな特色です。

さらに、皇室においても、文化の奨励のために、皇族の方々が交わされた大礼記念の美術品の製作を各作家に依頼されたことも注目されます。皇室の御慶事に関連した美術品を概観するとき、この昭和度大礼は華やかさの頂点として位置づけられます。

本展を通じて、大礼を慶祝する伝統的な美のかたちに親しんでいただくとともに、御即位を寿ことほぐ機会となれば幸いです。

河井寬次郎「紫紅双耳壺」 1928年(昭和3年) 昭和天皇より香淳皇后へ御贈進 第1期(9月21日~10月27日)
御木本幸吉 「瑞鳳扇」 1928年(昭和3年) 三重県より献上 第2期(11月2日~12月8日)
大島如雲 「菊折枝置物」 1928年(昭和3年) 昭和天皇より香淳皇后へ御贈進  第3期(12月14日~1月19日)
公式サイトはこちら

宮内庁三の丸尚蔵館

開催概要

日程

2019.9.21〜2020.1.19

第1期 9月21日(土) ~10月27日(日)
第2期 11月2日(土)~12月8日(日)
第3期 12月14日(土)~1月19日(日)
9月29日まで:9時~16時45分(入館は16時30分まで)
10月1日~31日:9時~16時15分(入館は16時まで)
11月2日~1月19日:9時~15時45分(入館は15時30分まで)

会場

三の丸尚蔵館
東京都千代田区千代田1−1 皇居東御苑

料金

無料

休館日

月曜日・金曜日、年末年始(12月28日~1月3日)
※9月23日(月・祝)、10月14日(月・祝)、
11月4日(月・振替休日)、1月13日(月・祝)は開館。翌日の火曜日は休館。
10月28日から11月1日、12月9日から12月13日は展示替えで休館

お問い合わせ

03-5208-1063(テレホンサービス)

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