九州国立博物館(福岡県太宰府市)で4月6日から5月16日まで、同館が所蔵する「唐船・南蛮船図屏風」の原本と高精細複製品が展示されている。港町を舞台に、南蛮人らとの交易のありようが生き生きと描かれた屏風を鑑賞できる機会となる。
六曲一双の屏風は江戸時代(17世紀)の作と見られ、描いたのは狩野永徳の息子、狩野孝信(1571~1618年)だと推測されている。
右隻には黒い南蛮船や商人に話しかける南蛮人らの様子が描かれているほか、三味線やキセルといった当時最先端の流行が描かれているのが特徴だ。
一方、左隻には白い唐船が入港する中国の港町が描かれ、
屏風の高精細複製品は、キヤノンとNPO法⼈・京都文化協会が推進する「文化財未来継承プロジェクト(綴プロジェクト)」の第13期作品として制作され、九州国立博物館に寄贈されたもの。原本と併せてお披露目されるのは初めてだ。
唐船・南蛮船図屏風は、 高精細のデジタル鑑賞が楽しめる「TSUMUGU Gallery」でも公開しています。
「詳しく見る」では右隻・左隻を自在にクローズアップして見られるほか、「詳しく知る」では作品のストーリー解説と連動した鑑賞も楽しめます。ぜひご覧ください。
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/gallery/
開催概要
日程
2021.4.6〜2021.5.16
九州国立博物館 4階 文化交流展示室 関連11室「往来する人ともの」
福岡県太宰府市石坂4-7-2
文化交流展示室観覧料が必要
休館日
月曜日
開館時間
9時30分〜17時00分(入館は16時30分まで)
※開館時間は変更する可能性があります
0%