2020.6.23

宮内庁三の丸尚蔵館 臨時企画展「皐月、水無月、文月~夏めく日本」

7月12日(日)まで、宮内庁三の丸尚蔵館(東京都千代田区)で、臨時企画展「皐月、水無月、文月~夏めく日本」が開かれている。

概要

わが国では、四季それぞれの様々な事象や花鳥風月に対する細やかな感覚を和歌に詠み込み、また美術的に表現して、季節感豊かな文化を発展させてきました。
旧暦の和名で五月を皐月さつきと呼ぶのは、早苗さなえを植える時期であることからとされ、雨が多い時期であることから五月雨月さみだれづきとも言います。
また六月を水無月みなづきと呼ぶのは、暑さがピークとなって水が涸れる時期にあたることからで、山野が青々と茂ることから青水無月あおみなづきとも、また暑さをしのぐ風を待つ時期であることから風待月かぜまちづきとも言います。
七月の文月は、稲穂の花や葉が蕾のまま(ふふむ)の様子から、また七夕に詩歌の文を供えることからとも言われます。
現在の暦の季節とは少しズレがありますが、こうした季節感を私たちも感じ取りながら、本格的な夏へと移りゆく季節を健やかに過していきたいものです。

本展では、初夏から盛夏の風情を、愛らしさや美しさ、そして豊かな情感によって表現した絵画作品、また卓抜した技法による工芸作品等と共に、今話題の明智光秀壮年期の七夕の和歌を紹介します。

朝顔狗子図(山口素絢)
朝顔狗子図
山口素絢(1759~1818)
江戸時代、寛政4年(1792)

朝顔がつるを伸ばし、花が咲きそろった情景を背景に、丸々とした子犬が戯れる。こうした図様は、18世紀の京都画壇において、写実的な画風を展開して活躍した円山応挙が描いているが、本図は、その応挙に学んだ素絢が、その愛らしい図様を受け継いで描いたものである。

岩上鶺鴒置物(加納夏雄・海野勝珉)
岩上鶺鴒置物
加納夏雄・海野勝珉
明治27年(1894)

明治天皇の大婚25年を祝して献上された作品である。明治期の金工作家を代表する加納夏雄と海野勝珉の合作。つがいの鶺鴒せきれいと岩は銀製。それを載せる木製台は青や緑、白の彩色で水辺の情景を鮮やかに描き、岩に留まる鶺鴒を引き立てている。

和歌短冊(古筆短冊手鑑のうち)(明智光秀)
和歌短冊(古筆短冊手鑑のうち)
明智光秀(?~1582)
室町時代・弘治3年(1557)

明智光秀の流浪時代にあたる弘治3年七夕の詠歌短冊。打曇の料紙に流麗な筆致で、「待まちし契りもこよひあふせ川又みむ秋をおもひ忘るな」と、秋の訪れを待つ心情を七夕契りにかけて詠む。今回は、他に徳川家康、豊臣秀吉、足利将軍らの短冊も紹介している。

公式サイトはこちら

開催概要

日程

〜2020.7.12

会場

宮内庁三の丸尚蔵館
東京都千代田区千代田1-1

料金

入館無料

休館日

毎週月曜・金曜日

開館時間

午前9時~午後4時30分 (入館は午後4時15分まで)

お問い合わせ

宮内庁代表
03-3213-1111

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