2020.9.4

【作家が語る】松本達弥―工藝2020出展作品から

彫漆箱ちょうしつばこれん
松本 達弥 2016年 W・D・H:30.4・11.5・14.8cm (個人蔵)【漆工】

故郷、香川から見る瀬戸の波は緩やかであるが、島影に陽が沈むころ波が踊りだす。そのような夕陽に照らされた波頭の情景を表現した。
乾漆素地の長側面から甲面に波文様を配し、彫漆技法により表現する。短側面には、象牙に貝文様を彫刻し象嵌する。色漆の塗り重ねは50回程で、白漆に塗るごとに青漆を加え、その後、透漆を混ぜて塗ることで、透明感のある表現になっている。波頭は、金平目や玉虫貝を粒置きし、夕陽に光る波頭を表現している。

松本 達弥(1961- ) Matsumoto Tatsuya
香川県生まれ。香川県立高松工芸高等学校卒業。音丸耕堂及び音丸淳に師事し、香川県漆芸研究所で学んだ。伝統工芸を主体に活動し、2002年日本伝統工芸展で優秀賞を受賞、日本伝統漆芸展や東日本支部展等でも受賞を重ねている。彫漆で塗り重ねた色の諧調を快活に現しつつ、小花のパターンや水や光の動きのイメージを抽象化して、堅実で清新な感性を現している。千葉県松戸市在住。

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「工藝2020」開催概要や日時指定チケットの情報は公式サイトで

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kogei2020/

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