2020.9.5

【作家が語る】村山明―工藝2020出展作品から

欅緋拭漆舟形盛器けやきひふきうるしふながたもりき
村山 明 2017年 W・D・H:62・32・3.3cm (個人蔵)【木工】

創造は想像と同じような意味だと考えられる。創造することの基本は想像することであり、素材の内に含まれる(自身の体の内にある)形態を表出させることだと言われるが(自己の内にある想像力の発露でしかない)、創ろうという気持ちの反映が欅の長方形の内に形づくり始める。この盛器は銅張りの長方形に刳り出された面に前後左右対称の曲線のラインが作り出されている側に曲面が強調され、光に依る移動感を感じられる。左右に抜ける拡がりが舟の前後になる曲面に作り出されている。側板も同様に彫り出され、舟板の流れを表している。歩行しながら見ていただけると、げん側の光の移動を感じとっていただけると思います。

村山 明(1944- )Murayama Akira
兵庫県生まれ。1966年京都市立美術大学美術学部彫刻科を卒業し、彫刻の辻晋堂と堀内正和の教えを受け、木工芸の黒田辰秋に師事した。伝統工芸を主体に活動し、1970年日本伝統工芸展で優秀賞を受賞、また伝統工芸木竹展や近畿支部日本伝統工芸展等で受賞を重ねた。欅や栗等の素材の特質や量感、圧倒的な存在感を明快に表す作風を継承し、盤や蓋物の刳物や棚や机の指物など、現代的な感覚を表して繊細さと大胆さが相まったたくましい造形を現わしている。2003年重要無形文化財「木工芸」保持者認定。京都府宇治市在住。

工藝2020の出展作品一覧・関連記事はこちら

「工藝2020」開催概要や日時指定チケットの情報は公式サイトで

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kogei2020/

Share

0%

関連記事Related articles

編集部からFrom the Editor

一覧ページへ