2021.2.9

「三味線は伴奏やない」大曲に挑む鶴沢清治 文化功労者の記念公演 

文楽三味線奏者として初めて文化功労者となった鶴沢清治の顕彰記念公演が2021年2月6日から22日まで、東京・国立劇場で上演されている。20歳年下の豊竹呂勢太夫ろせたゆうとともに大曲「伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ」に挑む。名手が、受賞や文楽の魅力について語った。

「このような立派な賞は縁のないものと思っていたので、青天の霹靂へきれき。僕なんかがいただいて申し訳ないが、三味線の若手の励みになれば」と謙虚に語る。

1953年、7歳で四世鶴沢清六に入門。31歳の時に人間国宝の四世竹本越路太夫から相手役に抜てきされ、13年間コンビを組んだ。「越路師匠の語り口は緻密ちみつに組み立てられていて、自分が好きなように弾こうとしたら、舞台上で力でねじ伏せられ、はじき飛ばされるような感じでした」と振り返る。

「三味線は伴奏やない。太夫と三味線が切磋琢磨せっさたくまし、表現力がぶつかり合って火花が散るような激しさが必要。それでいてバラバラにはならないギリギリのつばぜり合いが文楽の魅力。今の人にはもっと自己主張してもらいたい」

2007年に人間国宝に。古典はもとより、現代美術家・杉本博司氏による「杉本文楽」や新作の作曲も手がけ、若手の指導にも励んでいる。

第1部で上演される「伽羅―」は、大名家のお家騒動を題材に、若君を守る乳母の奮闘を描く。「愛情の描かれ方など、非常によくできた作品。大曲で、相当早くから(準備に)取りかからないと無理だろう。新たな気持ちで取り組みたい」と意気込みを語った。

(読売新聞紡ぐプロジェクト事務局 沢野未来、撮影:読売新聞写真部 奥西義和)

公式サイトはこちら

開催概要

日程

2021.2.6〜2021.2.22

第一部 午前10時30分開演(午後1時5分終演予定)
第二部 午後1時50分開演(午後4時45分終演予定)
第三部 午後5時30分開演(午後7時55分終演予定)

会場

国立劇場

料金

1 等席  6,400円 (学生4,500円)
2 等席  5,400円 (学生2,700円)

お問い合わせ

国立劇場チケットセンター[午前10時~午後6時]
0570-07-9900
03-3230-3000 [一部IP電話等]

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